Saturday, December 27, 2008

Baking for the Holiday


この写真は、オーブンから出て来たばかりの一口ブラウニー(brownie bites) が窓際で休んでいるところです。これらは、やがてはるばるヨーロッパと日本に渡る事になりました。

我が家のクリスマスは、お互いにプレゼントを贈り合うことはあまりなく、私ら子供だけがちょっとしたプレゼントをもらっていました。でもある年はすっかり、これはサンタさんから、と信じ込んだことを憶えています。うちの両親は私達ふたりに悟られずにプレゼントを置いていくのが得意だったようです。アパートであまりスペースもなかったので、クリスマスツリーは手描きでした。晩餐のメニューは、いつも同じリクエスト:ローストチキン、コーンスープ(何故なのか、すごく好物でした),それにマッシュポテト(「第三種接近遭遇」に出てくるようなタワーを作った事、憶えてます。木のつもりのパセリまできちんと飾ったりして)。アメリカに移ってからも、クリスマスのお祝いはあまり変わりませんでした。ただ、ツリーは本物を飾ってたっけ。

そういう地味なお祝いで育って来たものだから、未だにプレゼントの交換はしてません。でも何か焼いて贈りたかった。で、たぶん一番頑丈であろうこの一口ブラウニーと、定番のチョコチップクッキーを選びました。クッキーも、なるべく壊れないように半分の大きさで焼きました。これらをcandy caneと Ghirardelli製の "peppermint bark square" チョコと一緒に缶に入れて出来上がり!

まぁ、送り代がプレゼントそのものになっちゃったみたいだけど、でも送ってもらった姪っ子の嬉しそうな顔の写真を見たら、良かった、と思いました。

来年まで、頑張ってくれたオーブンもちょっとお休み。でも頭の中では既に、次の機会を考えたり(バレンタインデー、かな?)レパートリーを改良、拡大する案をあれこれ練っております。

では、皆様どうか良いお年をお迎え下さい。

Ku Cake

Saturday, December 13, 2008

Chocolate Lover's Dream


この間、友達から何か焼いてくれと頼まれました。条件はひとつ:「チョコレートが欲しい!」それで、こんな詰め合わせを作ってみました。ぎっしりの箱の中は、定番チョコチップ&ピーカンクッキー、カルアブラウニー、それにガナッシュで飾られたチョコレートケーキが仲良く詰められています。後で聞いたら、あっという間になくなっちゃったよ、との報告をいただきました。

これ、私も食べたいな〜、自分のも作れば良かった...

Ku Cake

Friday, December 12, 2008

Ginger and Spice


Thanksgiving =パンプキンパイ。では、クリスマス=何だろう?と考えてみました。するとやはりジンジャーブレッドでしょう。実を言えば、この濃厚な真っ黒砂糖と生姜の効いた味の組み合わせはあまり食べて育った覚えがないのです。それが、ドイツでクリスマス前に出回るレブクーヘン(Lebkuchen)と言う、甘いながらもちょっとピリっとくるケーキににすっかりはまってしまいました。

そんな訳で,アメリカ版のレブクーヘンとも言えるジンジャーブレッドのレシピを探していたんです。で、やっと見つかりました。最初のサンプルは一応レシピに忠実に焼いてみて、どんな感じか試します。毎度のごとく、友達や同僚達に味わってもらいました。(みんな喜んで実験台になってくれて、ありがと!)ちょっとスパイスがきついんじゃないかと心配でしたが、そんな事はない、”もっとジンジャーが効いてても良いよ”との意見が多数でしたので、オリジナルから改良した私独特のレシピができました。これを焼いた日は、シナモン,クローブ、ジンジャーと黒胡椒のとっても良い香りが一日中キッチンに漂ってました。又焼く機会が待ちどうしい!

Ku Cake

Saturday, October 4, 2008

Hurry, hurry!


秋分の日が訪れる以前から、NYの気候は目立って涼しくなりました。庭のプチトマトが、ちょっとかわいそうなんです。だってきれいな赤や黄色、そして微妙に違うオレンジ色に変わるには寒過ぎるから。でもトマト達よ、頑張って! 応援してるから!

Ku Cake

Tuesday, July 1, 2008

Getting to Know You...


まだGreenmarketに通い始めて間もない頃は、良く見知らぬ果物や野菜に出くわしたものです。このルーバーブも、そんな野菜のひとつ。もちろんルーバーブパイという物があるとは聞いてましたが、はてそのルーバーブはどんなんだろう? たぶんスモモのような形の果物を想像してたんでしょうが、実際は真っ赤なセロリのような野菜なのでした。

毎年私は、何か一種類の野菜なり果物なりを選んで追求してみます。要は、沢山買ってきて、いろいろな料理法を試して味に親しむというもくろみなのです。ルーバーブは、2001年の「年女」ならぬ「年野菜」でした。ルーバーブパイ、ルーバーブのジャム,それにたまたま見つけたルーバーブケーキのレシピは、同僚から何度もアンコールをいただきました。ポークやチキンに添えるソースを作ってみたりもしました。クランベリーのソースが七面鳥がメインであるThanksgivingの食事につきものならば、ルーバーブだって肉に合う筈だ、と確信して。他には、ジャムをchèvre(ヤギのチーズ)と一緒に食べてみたり、アルグラサラダのドレッシングなんかも作ってみました。

ルーバーブのとにかく酸っぱい味は、ちょっと万人向きではないんです。その酸っぱさも、レモンなどとは又少し違って,なんとなく重みのある「大地」という感じの酸味です。さて、今年はルーバーブ&苺のジャムを作りました。これを自作のバニラケーキに塗って食べると、お〜いし〜。

Ku Cake

Sunday, June 15, 2008

Emerald Green Gems


振り返っててみれば、まだ小さかった頃はこの宝石のような豆が温かい季節の訪れを告げてくれていたように思います。何十年も前の話、典型的な郊外で育った私には、今では顔見知りになったアスパラガスや行者ニンニクなんて見た覚えがない。近所で栽培されていた他の野菜、たとえば春葱、さやえんどう,ほうれん草なども確かに食べていたのでしょうが、何故か印象に残っているのはグリーンピース。これが食卓にのぼると、あぁ、今までの暗い冬の色から、鮮やかなエメラルドグリーンの季節に移り変わるんだ、と。

よく母親に、豆ご飯を炊いてくれとねだったものです。今でも豆ご飯と聞いただけで、ご飯と豆の一体になった柔らかな感触、それにちょっぴり塩気のある甘さが口に広がってきます。

そんな訳で,早速作りました。家には白米は置いていないので、邪道だと怒られるかもしれないけど玄米を使いました。1:1半の割合でお米と水を鍋に入れます。(炊飯器は持ってないって言いましたっけ?)そこに塩をふたつまみ程、そしてグリーンピースも入れてしまいます。あとは普通に炊くだけ。沸騰してきたら火をできるだけ小さくして、30分で出来上がりです。

嬉しい事に、グリーンピースは冷凍するのに最適です。去年は5カップぐらい冷凍しておいて、冬の間中、ちょっと緑が欲しい時に重宝しておりました。

Ku Cake

Saturday, May 17, 2008

Sweet and Tangy


小さなタルトを作ってみました。初夏になって季節のフルーツがGreenmarketにあふれる前に、練習しておきたかったのです。最初は、いつものパイ生地レシピで焼いてみました。ひとつひとつの小さな型に収まったパイ生地を、まず空焼きします。そしてフルーツの中味を詰めて、さらに焼き上げるのです。アップルタルトは、まず満足の出来。でもフルーツタルトのほうは、果汁が多いせいか、ちょっと真ん中が生焼け状態。型から出そうとすると見事に崩れてしまいました。うーん、これはまずい。味の方は完璧に美味しいのですが、とにかく壊れにくいレシピを見つけないことには、どこにも持っていけない。

そんな時、昔, ICE (Institute of Culinary Education)で取ったパイとタルトのクラスの事を思い出しました。そこで習った生地のレシピには、卵が入っているので、きっと持つのではないか? 早速トライしてみたらば...やった!成功です。

我ながら大好きなデザートができました。早くもイチゴ、ブルーベリー,サワーチェリー、桃にスモモにネクタリン、に思いが馳せるのです。

Ku Cake