Friday, December 25, 2009
Snowed In
先週の土曜日、この冬最初の大雪がNY地方を真っ白に埋めました。その日は天気予報通りに、午前中の後半あたりからちらちら降ってきました。でもしばらくして一旦止んだので「こんなもんかな」とあまり気に留めずにいたんです。で、午後の6時頃ふと窓の外を見ると、ありゃま!じゃんじゃん降ってきてるではありませんか。結局、これまた天気予報通り、一晩中降り続きました。
寒いし、雪降ってるし、どうしましょう? そんな時はもちろん、ゆっくりぐつぐつ料理のスローフードです! 特にcoq au vin と pot roastが作りたかった。クリスマスに向けて又、ケーキ焼くのに忙しくなるのがわかってたので、充分作り置きしておきたかったのです。時間なくても食べなくっちゃ、ね。
まずはチキンから。オーガニックのもも肉を大きなフライパン(30センチ)で両面こんがり焼きめをつけます。10分ぐらいずつ、かな。焼いてる間も塩胡椒をたっぷりふりかけ、さらに夏中「ぼうぼう」に育ってたのを刈って乾かしておいたオレガノとタイムも一握り、茎ごと入れちゃいます。そこにざっくりと切ったタマネギとニンニク半頭を加え、白ワインも1カップぐらい。火を弱めてとろとろ一時間程、蓋をしたまま煮込みました。
ポットローストも同じくらい簡単。牛肉の塊(今回は3ポンド程度の大きさ)に塩と胡椒を擦込みまして、大きなスープ鍋で全面焦げ目をつけます。その間にタマネギ2個とニンニク(残りの半分)を切っておきます。あと冷蔵庫にキャベツが半分残ってたので、これも使い切りたくて全部ざく切り。焼きめがついたら野菜を鍋に放り込み、お湯を2センチぐらいまで加えて、途中で何度か肉を転がしながらとろとろと2時間ぐらい煮るだけです。出来上がった肉は薄切りにしておけば何にでも使えます。サンドイッチにしてもいいし、ラーメンの具にもなるし、煮つけにもできる。一緒に煮込んだ野菜とスープは別々に冷凍庫へ。またそのうちやってくるであろう雪の日に備えときましょう。
風が強かったので、例のごとくドアの外は吹きだまり、30センチの積雪となりました。雪かきは翌朝までとっとこう。
Ku Cake
Thursday, November 26, 2009
Sunday, November 1, 2009
Unlikely Combination
突然カレーが無性に食べたくなった。冷蔵庫を開けてみると、鶏もも肉一切れ、卵がいくつか、野菜の端っこがあれやこれや、それとビーツ。ふ〜む、ビーツねぇ...
このビーツという根菜、こちらに来て初めてお目にかかった野菜のひとつです。仲良くなりたくて、なるたけ機会を作って食べてます。でもビーツの難しい所はやっぱり、甘いこと。その甘味のおかげで、料理の範囲がどうしても限られてしまうのです。例えばサラダに入れるとか、あとは定番Thanksgiving Dayのディナーのお相伴ぐらいでしょうか(それにしても、ビーツと聞くとかなりの人数が顔をしかめるのだ)
普段はごく簡単にローストして薄く輪切りにしたビーツに、ワインビネガーと岩塩、それに時たまフェタチーズをかけて食べちゃいます。でもその日はカレーを食べるんだと心に決めたばかり。だから、ちょっと異様に聞こえるかもしれないけどビーツが主役のカレーを作りました。
まずみじん切りにした玉葱、ピーマン、それにとうもろこしをフライパンでソテーします。そこにチキンストックを加えて煮立て、カレールーを混ぜてことこと20分ぐらいさらに煮詰めます。味見をしてから一旦火から下し、馴染むまで置いときます。その間に鳥のもも肉を開いて骨を取り、小麦粉をまぶして焼きます。一切れではタンパク質が足りないので、卵焼きも作ったら見た目もぱっと明るくなりました。
結果は...ビーツ好きな私にとっては、甘くて辛くてお腹にもたまる美味しいランチの出来上がり。でもこれは、ビーツの好きな人にだけ、おすすめします。
Ku Cake
Sunday, October 11, 2009
Bye Summer! Hi, Autumn!
Sunday, October 4, 2009
Busy Busy Bee
Saturday, September 26, 2009
Oven Is On
今年の夏は本当に短かった! 8月の間は典型的なNYの真夏の気候で, とにかく蒸し蒸し暑かったけれど、9月の声を聞いた途端にあっと言う間に冷え込んだ。もう夜には厚い毛布が必要です。あ〜あ、これでもうトマトが熟してくれる見込み、全く無し。
でもその替わりに良いニュース。この気候はお菓子を焼くのにもってこいなのです。オーブンつけても台所がサウナに変貌する事もなく、バターを室温で置いといても溶けちゃう事も無く、パイ皮作る時、5秒毎に冷蔵庫に戻さなくても手にべたべたくっ付かない。
新しい「シーズン」の到来を記念して、焼いてみたいレシピを見つけました。はちみつケーキです。最初はいつものようにレシピ通りの分量で作ってみました。このケーキは食べた事がないので、一体どんな味に仕上がるのか興味深々。2ローフ焼いて、50人のアーティストが働いてる仕事場に持っていきました。(みんなデザートには目がないのよ。)
味見してくれた人、みんな大好評でした。自身にとっては少し甘いかなぁ〜、だったけど、蜂蜜の甘さが口に残らないからあまり気にならないみたい。口当たりがしっとり、対照的にトッピングのアーモンドがぱりぱり。 これは是非レパートリーにいれましょう!
Ku Cake
Saturday, August 8, 2009
Misunderstood...?
オクラって、なんだかかわいそう。たぶん「誤解されてる野菜」リストを作ったらトップに入るんじゃないかな、と思います。例えば昔一緒に働いてた友人の一人、オクラを見るのも嫌だと言う。何故なら子供の時、オクラと言えばくたくたになるまで煮込んだのを食べさせられてたからなんだって。まあ、彼女の拒絶反応が解らないでも無い。あのネバネバ糸を引く食べ物が苦手な人って、大勢いますよね。そんな彼女に友達としてできるだけの事がしたい。だからお誕生日に、オクラを料理してあげました。
まず丸ごとのオクラを塩気のついた熱湯で湯がきます。鮮やかな緑色に変わったなら即座に上げて、氷水につけて余熱を取ります。そしたら後はポン酢か醤油をたらし、わさびを添えて鰹節をぱらぱらっとふりました。人生が変わる程の啓示ではなかったにしろ「オクラは食べ物である」という観念を持つ事が出来たのは事実でしょう。
長く火を通せば通す程、ネバネバになります。だからなるべく調理時間を短くするのがコツ。湯がきはもちろん、さっとソテーしたり油で揚げたりするのが良いですね。とにかくシチューにはしないこと。Gumboを作るんだったら別ですが。
Ku Cake
Wednesday, August 5, 2009
Careful What You Wish for...
この前のブログで「少しばかりの眠れない夜は我慢しま〜す」なんて書いたら、途端に蒸し蒸しの夏になってしまいました!でも、おかげでトマトが色づいてきてます。
市場でもやっと真夏の野菜、果物が顔を見せ始めました。peaches, apricots, cantaloupe, corn, squash, kale, chard, green & red pepper, それに hot pepper など。でも山ほどどっさり、というには程遠いのが心配です。そろそろお彼岸で、気分的に夏は残り僅かになってしまいましたが、遅れを取り戻すよう頑張ってもらいたいな。もう少しの間、夏の味を楽しませて下さい。
Ku Cake
Saturday, July 25, 2009
Garlic Seeds
Cool Summer
今年は張り切ってトマトを9本育ててます。6本は庭に、3本は鉢植えで。いつもなら、この時期には毎日嫌になるぐらいトマトを食べてる筈なのですが、今年はどうも遅れてる。もう7月も終わりというのに、なかなか大きくならないし、ほとんどがまだ緑色のままです。
涼しい気候のおかげで、アスパラガスやグリーンピースが長く楽しめました。(冷凍庫にたっぷり保存できてます。) でも同時に、トウモロコシ、ピーマン、それからトマトがあふれるばかりになるのをまだ待っている、という状態。涼しいのはとても助かるのだけど(夜エアコン無しで寝られる!)つい天気の及ぼす「原因と結果」というものを考えさせられてしまいます。これだから市場通いはやめられない。私にとってGreenmarketは自然のバロメーター。鉄とガラスとコンクリートでできた街の外ではどうなってるのか、ちょっと覗き見させてくれる小さな窓なのです。スーパーのみで野菜や果物を買ってたら、こういう変化は気づけませんよねぇ。
8月に期待しましょう。甘くって酸っぱくって、かぶりつくと汁気がぴゅっと飛ぶおいしいトマトを食べられるのなら、少しばかりの「眠れない夜」は我慢しま~す。
Ku Cake
Tuesday, July 21, 2009
Which Fish Am I Eating Now?
何故なのか、NYのGreenmarketで獲りたてのマグロが買えるという事を考えてもみませんでした。私がイメージしてた「マグロ漁」というのが、大きな漁船で何百マイルも沖に出ていって、そこで何日もマグロを獲って即冷凍したのを魚市場に出す、というものだったからでしょう。TV番組の「Deadliest Catch」みたいな、大時化の海と戦い常に危険にさらされながら漁をしてる男達、という場面のみを想像してました。そんなわけだから、水曜の市場でBlue Moon Fishがマグロのステーキを売ってるを見た時は、えっ?ほんとに?今晩のおかずに出来るの?と嬉しくも不思議な気分でした。
普段はごく簡単に、少量のバターか胡麻油をフライパンに敷いてみじん切りのニンニクを散らして焼きます。両面に焦げ目がついたら、しゅわっとポン酢を仕上げのソースに。でも時々この写真のように、衣をつけて焼いたりもします。この衣というのが、実は粉々になった味付きポテトチップ。塩胡椒味、バーベキュー味、塩とビネガー味、ハラペーニョ味、ハニーマスタード味と、とにかく様々なフレーバーが混ざり合って、微妙な独特の味をかもしだす。食べ終わった袋の底に残ってる粉状のチップが、もったいないと捨てきれず、とにかく味にこだわらずに一緒の袋に入れて冷凍庫にためているのです。これが結構便利で、豚肉や鶏肉にも使える。その時はオリーブオイルで焼いて、バルサミコで仕上げます。
Mmm-mmm!
Ku Cake
Wednesday, May 27, 2009
All Dressed Up
時には、私のケーキ達もおしゃれしたくなるもんです。
友達から、ウェディングのレセプションに持ってきたいので何か焼いてくれないか、と頼まれました。レセプションは肩肘はらないところでざっくばらんにやる、とのことでしたが、でも結婚式は結婚式。日常茶飯事ではありませんからね。彼女は私が派手なデコレーションケーキは作らないこと知ってるけど、やはり特別なケーキをにしたい。味はともかく、見た時に「わぁ、きれい」と思われるようなのを。
この写真からではわかりませんけど、実はこれグリーンティー味のケーキなんです。それをクリームチーズ、マスカルポーネ、それから固く泡立てた生クリームを合わせて作ったフロスティングでカバーしました(自分で言うのもなんなんですが、これすごくおいしかった。)そこに抹茶の粉を散らして、Greenmarketで買っておいた、きれいなオレンジ色のnasturtium(凌霄葉蓮:のうぜんはれん又は金蓮花:きんれんか)をアレンジしてみました。結果は上々。考えてたとうりの出来映えになったのでうれしかった。参加者30人プラスということだったので、アップルクランベリーケーキをカップケーキのサイズで3ダース焼いて一緒に届けました。
さて、花嫁さんは気に入ってくれましたかどうか、だけが心配。
その夜、友達から「みんな大ヒットだったよ!!!」と感嘆符つきのメールが入ってひと安心。やれやれ。ほっとしたと同時に、こんな特別な日の演出に一役かうことができたんだ、と満足してます。参加させてくれてありがとう。
Ku Cake
Monday, May 25, 2009
Luxurious Breakfast
毎週土曜日にたつGreenmarketで、旬のグリーンアスパラ、オーガニックの卵とパンを買って帰って来たら、優雅に週末の朝ご飯づくりにとりかかります。
まずはともあれ、コーヒーをいれましょう(コーヒーのかすも、ちゃんと取っといて庭にまくんですよ。)いれてる間に、薄くオイルをぬったフライパンを火にかけ、アスパラを洗って固い根元をポッキリと折っておきます。たくさんあるから、けちけちせずにひとつかみ一気に料理しちゃいましょう。そしてコーヒーを飲みながら、ゆっくりとフライパンで焼いていきます。幾度かひっくり返して、まんべんなく焼き目をつける。焼き上がったらお皿にならべといて、今度はバターをひとかけフライパンに加えます。へりから滑らかに真ん中に落ち着き、そこで静かにたっていた泡がうっすら茶色になってくるとバターの甘い香りが漂ってきます。そこに卵をふたつ。黄身を崩さず目玉焼きにしましょう。トーストも忘れずに。
始めから終わりまで30分ぐらいかかってしまいます。でも辛抱の甲斐あり、これ、ほんとに美味しい...
Ku Cake
Thursday, May 21, 2009
Food + Friends = Feast
久しぶりに、昔からの友達、最近知り合った友達、それに全く面識のなかった人達みんな混ぜ合わせて呼びました。最後にこんなパーティーをしたのはいったいいつだったか。とにかく暑かったことは覚えてる。だから今回は5月に開きたかったのです。まず、冬はもう去っているはず。それから夏の猛暑には、まだ間がある。さらに、庭が一番見た目の好い時期だから。立ち枯れの雑草は抜いたし、新しいお花、ハーブ、トマトの苗を植えたばかりだし、それにまだ雑草の猛撃は始まっていない。毎年、このまま庭がきれいなままでいて欲しいと願うのですが...
5月というのは、計画たてるのが難しい。何故かって、第2日曜日は「母の日」に取られてるし、第4週末は既にMemorial Day Weekend! 非公式ながら、これが夏の始まりですもんね、誰も彼もビーチへまっしぐらですよ。結局みんなが比較的自由なのがサンドイッチになった第3週末だけ、となってしまうのです。だからこの土曜日予約します、という招待状を早めに出したのです。当日は総勢27名が来てくれました。
さて、かなり気になっていたのがお天気です。週の初めはいいお天気だったのが、その日は朝から霧がかかってて一日中どんより曇り空。予報でも雷雨の確率ほとんどありで、こればかりはどうしようもないな、とちょっと諦めムードでした。せめて「雨降らせるならどうか5時から12時の間は避けて下さい!」と、てるてる坊主を作りながら祈っていたのです。そしたら何と! 最後の客人が帰ってから10分たつかたたないかという時に、外からザーっと雨の音がしてきました。 日頃の行いが良かったのでしょうかね。どうも、ありがと。
さて、これがメニューです。
Meatball Sliders(ちっちゃなハンバーガー)元同僚2人、殆ど菜食のみの人達が食べてくれてました。これは最高のお褒め言葉にあたるでしょう。
Shrimp Cocktail [cocktail sauce, lemon wedges]
Falafel [tanihi sauce]
Sauteed Spinach & Ramps
Bell Peppers in Balsamic Vinegar
Vegetable Tray [asparagus, baby carrots, broccoli, garlicky cheese dip, roasted pepper dip]
Black-eyed Peas in Basil Vinaigrette
Pasta with Roasted Asparagus & Mushrooms
Olives, Pickled Ramps
Rainbow Fruit Salad
Apple-Cranberry Cake
Brownies
Grapes, Mini Clementines
これ、毎年恒例にしようかな? みんなの顔がいっぺんに見られるのが嬉しい。それに「家」に帰る必要もないし。自宅でパーティーというのは、それが一番の理由かもしれません。
Ku Cake
Sunday, May 17, 2009
See You Later!
なんとまぁ! 先々週まだまだたくさんあって安心してたら、先週の水曜日はもうシーズンお終いになっちゃった...
何故鯖がお気に入りかと言いますと、1)サイズが小振りで扱いやすい、2)オメガ3、ビタミンDやB12がたっぷり、そしてたぶん最大の理由として、3)鱗がない!(と言う事は、このお魚はkosherなんですね)この鱗というやつ、シンクといわず台所のあたり一面に飛び散っては乾いてこびりつくんですよね。全くもって後の掃除が大変です。
その鯖が突然消える前に、丸ごとの魚を持って帰って家で幾度かおろし方の練習をしてました。最初の切り身ときたら、かなり恥ずかしいくらいに身がボロボロになってしまってた。でも何度かやってるうちにちょっとこつが解ってきたみたい。手順自体は簡単なんですよね。まず頭を切り落とす。それからお腹の下に切り込みを入れて内蔵を取り出して水洗い。後は丸ごと料理するなり、切り身にするなり自由です。なかには卵をもってたのがいたので、破れないよう丁寧に取り出して、それは南蛮風に調理してみました。ご飯がとってもすすむ味でした。
見目麗しい鯖たちよ、海水が冷たくなり空気が澄んでくる頃になったら又お目にかかりましょう。それまで、さらば。
Ku Cake
Sunday, May 10, 2009
Monday, April 13, 2009
Doing My Part
この厚紙でできた紙コップ帯、とでも言いましょうか、熱いコーヒーを火傷せずに持ち運びできる重宝なもの、ご存知ですよね。私も時たまちょっと息継ぎに外に出てコーヒーを買ってくるのですが、気がついたらこの「帯」が少し仕事場の引き出しにたまってきてました。一回きりじゃもったいないから、じゃあまた使おうかと思いついて、バッグにひとつ入れました。
先週の金曜日の午後4時頃、外の空気が吸いたくなって、近くのBryant Parkまで足をのばす事に。雨は止んでお陽様が顔を出し、あと数時間で週末だし、いかにもああ、コーヒーが飲みたいなぁ!と言う設定です。逆らわずにちょっと列に並んで、いつもの小サイズを頼んだ際、お金と一緒にこの「帯」を差し出したのです。そこでコーヒー作ってたお店の人、ちょっと驚いたような、何なんだこれは、とでも言うような表情を一瞬見せましたが、すぐに事情を飲み込んでくすくす笑い始めたんです。
「可笑しいですか?」「いやいや、可笑しくない!」「もしかして、これ使い回ししてるのは私がお初かしら?」「ええ、初めてです!」なんて、よっぽどおもしろかったのか、それとも健気な私の行動に感動したのか、その場で1割引きしてくれました。
あはは、これでますます気分が良くなった。ほんのちっぽけなことですが、でも「千里の道も一歩から」ですよね。Reduce, Reuse, Recycleですよ〜。
Ku Cake
Sunday, April 12, 2009
Blue Moon Fish
暦の上では3月20日から春となりました。でもNYではまだまだ体の芯まで冷え込む寒さが長引いています。そんな中で、これが来ればもう春!という恒例のイベントがあるのです。それは、私のお気に入りの漁師さん達、Blue Moon Fishの出店が市場に戻ってくることです。(http://bluemoonfish.com)
この出店に通い始めるまでは、魚と言えばもっぱらチャイナタウンかUWS (Upper West Side)のFairway スーパーマーケットで買っていました。チャイナタウンは量が多めな時、たとえばパーティーでshrimp cocktail を出したい時とか、普通の店では馴染みの薄いクラゲのサラダなんかを作りたい時に最適です。Fairway は午後の遅い時間に行って、魚の切れ端やらサイコロ切りにしたものをセールで買ったりしてたのです。味には変わりがありませんからね。
そこに登場したのがこのBlue Moon Fishでした。最初はちょっとおっかなびっくりだった。なんとなく近寄り難い雰囲気でした。でも勇気を出して一回、二回と少しづつ買っているうちに、旬のお魚はなんて美味しいんだ、という事を思い出させてくれたのです。値段はそりゃスーパーに比べれば少し高めかもしれないが、でもそれだけの価値がある。
今はホタテ、サバとタラをもっぱら味わっています。調理法はいたってシンプル、もっぱら野菜と一緒にソテーするのみ。海の塩気が効いているから調味料もあまり使いません。サバは、しめさばにできるほど新鮮ですので、ちょっと時間があって贅沢したい時に作ってます。
本当に新鮮な魚を味わっているうちに、スーパーで買う魚がちょっとプールみたいな匂い、塩素臭くなってきました。だから今では魚は殆どBlue Moon Fishからだけ。という事は、1年のうち3月末から12月半ばの9ヶ月が、我が家の魚のシーズンです。じゃあ、あとの4ヶ月はどうしてるのと言ったら、これはやっぱり市場で手に入る肉類になるのですが...このトピックは、又、別の機会にゆっくりと。
Blue Moon Fishの漁師さん、有り難う、おかげで私のHDL(善玉コレステロール)はずっと高くてお医者さんにも褒められています。
Ku Cake
Sunday, March 22, 2009
Newman's Own
最近、何故か電子レンジで作れるポップコーンに執着してます。一時は大胆にポテトチップとアイスクリームを一緒に食べるなんて言う無茶なことしてましたが、やっぱり流石に怖くなって、カロリーの比較的少ないポップコーンならもっと食べられるから、かな。 唯一買うブランドは「Newman's Own」です。ご存知ポール=ニューマン夫妻が始めたチャリティー目的のブランドなのですが、最初はサラダドレッシングからスタートし、今では品目も随分増えてますよね。我が家では原則として既製品は買わないことにしてますが、でも買うんだったらやはり味が良くて好感の持てるブランドが良い。で、何故ニューマンさんなのかと言いますと、実は曰くがあるのです。
昔々、映画の事務所で働いてた時、ポール=ニューマンに会ったことがあるんです。 当時私の勤めてた編集室はブロードウェーにあるBrill Buildingの7階にありました。フロア全部借り切って、1年以上ひたすら編集だったと思います。彼はと言えば、その時同じビルの3階で Color of Money を編集してました。ある日、多分私の大ボスだったウォーレン=ビーティーを探してたのか、ふらりと立ち寄ってきたの。(キャ〜!ポール=ニューマンだぁ!!)でもボスは留守だったのでそう言ったら、 事務所の冷蔵庫の上に置いてあった Pepperidge Farm のクッキーの袋を見つけて、「これ今もらってっていいかな、あとで取り替えるから」と聞いてきた。こっちはもう、天下 のスターを間近に見られてぼ〜っとしてたから「いくらでもどうぞ!」 なんてしどろもどろに対応するのがやっとでした。 そんなことがあったのを忘れかけた頃、突然又ふらっとやってきて、「じゃ、これ。」 なんときちんと代わりのクッキーを持ってきてくれたんです。 なんて出来た人なんだろう!と感動してしまいました。それ以来ポール=ニューマンは単なるスターのみならず、尊敬できるスターとなったのです。
そのニューマンさんが亡くなったと聞いた時は、とっても悲しかった。なんか身近な人が逝ってしまったようにさえ思いました。残念です。
スーパーでニューマンブランドの食品を見るたびに、ちょっと心がふわっとするのです。ニューマンさん、どうか安らかに眠って下さいね。
Ku Cake
Saturday, February 21, 2009
My Junk Fix
時にはふっと豆腐の根性になることがある。ご存知のように、いつもデザートは手作りが原則なのですが、やっぱり面倒くさいなぁと思う時があります。時間かけたくない、今すぐに何か甘くてクリーミーなものが欲しい!という時が。
そんな時はどうしましょう? 近所のお店に走ってって、冷凍のチーズケーキを買ってきますか? ベン&ジェリーのアイスクリーム? それともトウィンキーの中身のクリームを吸い込みますか? いろいろ試してみたけれど、結局インスタントのプディングが気に入った。
一時は "Jello-O Cook & Serve" バニラに凝っていました。もちろん既製品とは言え、作るからには自分の好きなように仕上げたい。で、脂肪分2%の牛乳を2カップ半(指定では2カップ)で作ります。2%だからってダイエットを気にしてるのか、と言えばそんな考えは全くなし。そうすると柔らかめ、軽めに仕上がって、いろんなものを乗っけられるから。たとえばお気に入りはブルーベリーと生クリーム。(写真で見てもそんなに悪くないでしょ?)
そんな時にグラセンの食料品売り場で見つけたのが、"Dr. Oetker Original Pudding" バニラ風味でした。最初に目についたのが、値段です。輸入品でしかもグラセン内というさぞかし坪あたりの値段が高そうなところで売っていながら、3袋入りのパックが2ドル70セント。Jello-Oだと一袋で1ドル30セント。こりゃお得、試してみない由がない。で、お味のほうはどうだったかと言えば、これ、好き。なんか懐かしくて、しつこい甘みが残らない味です。だから喜んで切り替えました。うん、安いjunk foodながら、いつもご満足のデザートです。
Ku Cake
Monday, February 16, 2009
Little Organic Herb Garden
毎年、霜の降りる頃に鉢植えのハーブを屋内に移してやります。今年の冬は、オレガノ、タイム、チャイブとバジルが春の訪れを首を長くして待って...ない!
だって今、最適ですもの。部屋の中はあったかいし、ガラス越しながらお陽様の光は一日中サンサンとしてる。加えて、毎日栄養たっぷりのお水がもらえてる。いつも頼っていたMiracle-Gloの代わりに、今年は「金魚の水」を使ってみています。
前に、確かNYタイムズマガジンの記事だと思ったけど、魚の糞には有機の栄養が豊富だと読んだのを覚えています。コーヒーのかすがやっぱり栄養ありというのは知っていたから、いつも努めて土に加えていたけど、金魚の水の成果も試してみたくなりました。毎朝水槽から水をすくって、ハーブにやっています。
随分喜んでいるみたい。私もいちいちバケツで汚れた水を取り替えなくって済むから、らくちんで喜んでます。それに化学肥料が少なければ少ないほど良いのは、当たり前。ハーブたちと私の、両者万々歳です。
Ku Cake
Sunday, February 8, 2009
Saving for the Snowy Days
長年料理をしてるうちに、私は冷凍食の大ファンになりました。と言っても冷凍製品ではなく、旬の果物や野菜をフリージングしておいて、冬の間にも野菜が楽しめると言うことです。
例年何が冷凍庫に収まっているかと言うと:ブルーベリー(生とジャムの両方)、ルーバーブ(ジャム)、グリーンピース、とうもろこし、ブロッコリーラーブ(茹で)、赤ピーマン(ロースト)、アスパラ(ロースト)、トマト(ロースト)、ズッキーニ(ロースト)、にんにく(ロースト)、バジリコ(ペスト)。時々隙間があれば、ブロッコリーやカリフラワーも。野菜ではないけれど、自家製のチキンスープも冷凍庫の定番です。このスープは味付けせずに作っておくので、和、洋、中華なんでも使えて、しかも笑いたくなるほど簡単に作れるので、既製品を買わなくなって久しいですね。
そんな訳で、日が短くてさむ〜い季節の真っ最中でも「春がそのうち来るよ、色とりどりの季節が来るよ」と思い出させてくれる野菜たちがいつも身近にいてくれるのです。
Ku Cake
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