Sunday, January 27, 2008

Oatmeal & Seaweeds


ちょっと変に思われるかもしれませんが、私はオートミールをこうして食べます。

昔から、オートミールは体に良いと言われてますよね。コレステロールも下げてくれるし、朝食に必要な炭水化物と繊維質がたっぷりとれる。それに、暖かいというのも嬉しい。だからオートミールは「是非とも朝ごはんに食べたいもの」のひとつでした。ただ一つ、難関がありました。あの味がどうしても好きになれなかったのです。

オートミール自体には、はっきり言って味はない。普通の人は、黒砂糖だとかメープルシロップだとかの甘みを加えて食べられるようです。さて私も、バナナやフルーツを入れて少し甘くしたシリアルを、冷たい牛乳でよく食べます。それに、あったかくて甘いマフィンはもちろん大好き。(朝から’カップケーキ’というのは気が引けるので、わざわざ呼び名をかえてるわけですよね。)しかし、あのオートミール独特の食感が暖かさと甘味と一緒になると、どういうわけか、ダメなのです。理屈でなく、唯一感情的にのみ、ついには嫌悪感すら覚えてしまうのでした。何度も乗り越えようと努力の甲斐もなく、もう諦めかけていました。

でも、ある日突然ひらめいた! オートミールは、結局はオート麦の’お粥’です。私はお粥や、特におぢやが大好きです。それなら、オートミールを甘くせず、塩味で作ったらええじゃないか?

朝は忙しいので、調理時間の比較的短いQuaker Oats Quick 1-minute oatmealを使います。(お湯を注ぐだけのインスタントは、避けましょう。)まず、ボウルにオートミールと水を入れ、つゆの素を混ぜて1分くらいおいておきます。祖母がよく「海藻食べれば髪の毛ふさふさ黒々になるよ」と言ってましたので、海藻をなるべく食べたい。そこで、干したワカメやヒジキ、昆布等をふりかけると、待ってる間にもどって丁度良い。グリーンピースやトウモロコシなど、これまた小さくて調理がさっとできる野菜類も良く入れます。ショウガのすりおろしなども混ぜますと、味がぐんと深まります。タンパク質が欲しい時は、生卵をのせて。(でも、チンする前に黄身を破ってくださいね。)その時々で調理時間は少し違いますが、普段はこういう具合:High温度で、まず2分間。かき混ぜ。又Highで1分間。かき混ぜ。それから40秒くらい調理して、好みの出来ぐあいにします。めでたしめでたし、オートミールが食べられるようになりました。

"Think Outside the Box", つまりは、固定観念にとらわれず、と言う事ですね。

Ku Cake

Friday, January 11, 2008

Diet? What Diet?


年が明けると,巷で共通の話題はやっぱりダイエット。TVを見ているとその手のコマーシャルが氾濫、「この薬でお腹の脂肪がみるみる減少します」とか「お宅に配達される食事を食べるだけ」などなど。別に効き目がどうとかを議論してるわけではありません。実は私だって昔,Slim-Fastで急激減量をもくろみたことがあります。要点は、自分にあった方法で減量できたら、それを維持するために今度はいかに食生活を変えられるか、ということなのです。

長期的に考えてみて、どうですか? 得体の知れない”魔法の薬”を飲み続けますか? ずっとこの先配達された食べ物だけで暮らしていけますか? 私は、ご免こうむるなぁ。まず何よりも、自分の体に入れる物はちゃんと知っておきたい。だから食事の材料は買うけど、出来合いの食べ物はなるたけ敬遠しています。それに、食べるのなら自分の味付けで食べたい。アメリカに来て以来、ここの味付けはずっと不満でした。甘過ぎたり,塩から過ぎたり、味付けが足りなさ過ぎたり。でも自分で作れば、いつも満足する食事となる。考えてたのと違う味になったりした時は、かえって新しい味を発見したみたいで嬉しくてたまらない。

私のダイエットは、幅広く八分目。そりゃもちろん時々は美食、過食にふけることもありますよ、仙人ではないのだから。でもその後でバランスを取り戻したいな、と思ったときは,このトマト味ベースの野菜のスープを作ります。冷蔵庫に入れておけば何日ももつし、このスープをもとに簡単な食事がいろいろ作れるのです。レシピは、昔友達が送ってくれた、名付けて”脂肪分燃焼スープ”。あの頃はまだクリームと油が主な材料とでも言う、‘グリーントマトのフライ’などを一緒に作ったりしてました。いや、恐れを知らぬ若さの至りだったなぁ。

材料一覧:green onion6本、scallion一束、ピーマン2個、28ounces缶詰トマト(ホールでも刻まれたのでも可)、セロリ一束、キャベツ半個、V−8ジュース一缶、それからリプトンかクノールのオニオンスープミックス、1パッケージ。野菜はざく切りにし、全ての材料を大きなスープ用の鍋に入れ,水を被さるまでいれて煮込むだけです。

夜、疲れて帰って来て、何か食べたいけどお腹いっぱいにはしたくない、と言うときにぴったりのスープです。朝食用のシリアルを食べる人も結構いるらしいが,私は、これ。ネギ科の野菜は体の抵抗力を促進してくれる、トマトには今注目のライコピンがたっぷり、そしてキャベツは昔からお腹の調整に良ろしい、このスープを何日か食べると、なんか体が軽くなってくるような気がします。

この食生活一般については、まだまだ言いたい事がたくさんある。追々書いていきますよ。

Ku Cake

Tuesday, January 8, 2008

Christmas Extravaganza

新年明けましておめでとうございます。ちょっと遅れましたが、ご挨拶。

ク リスマスのお祝いは毎年、イヴに始まります。いつもアペタイザーは yellow pea soup (黄色豆のポタージュ)、何時間もふつふつ煮込んだので、すっかり美味しく濃くなってます。メインは roast carp (鯉のロースト)。Polishの多いご近所なので、前日からあちこちで生きた鯉を売りにきてくれます。だからChinatown まで行かなくても大丈夫。付け合わせには、キャベツと人参をひたすら細かく刻んだサラダと、やっぱりホリデーだからマッシュポテト。デザートはアップルパ イでした。

翌日のクリスマス には、久しぶりにお友達をディナーにご招待しました。メインは何にしようか,散々迷った末に、鴨のローストに決定。二人ならチキンで済ませるところです が、せっかくのお客様にチキンはちょっと普段着過ぎるかなぁ、ガチョウや七面鳥は大き過ぎて、練習不足だから出来上がりが心配だし。そんなわけで、大人4 人と子供一人分,丸ごと一羽にもも肉を何本か足して焼く事に。充分時間を見たつもりだったのが、なかなか焼き上がらなくって、ちょっとパニックしてしまい ました。即席のアペタイザーをいくつか作って、我慢してもらいました。それでも、おいしく焼き上がったので一安心。付け合わせには、ローストしたポテト、 ビーツ,ブロッコリーと、ちゃんと野菜もとりました。

膨大な量のleftoverが出てしまい、その次の日は、’残り物片付けディナー’と称して 別の友達に応援で来てもらい、三人でワインを飲みながら次々に終わらせました。鴨は、そのころにはすっかり解体済み。肉は食べやすいように小さく裂いてお き、小分けにして冷凍。骨はお鍋でとことん煮込んで、おいしいスープが取れました。これも一部を除いて冷凍庫へ。大晦日の年越しそば用に、一部は冷蔵庫に いれておきました。

年も明けて、少し食生活を正さなくては。今年の目標も「食べるものは自分でつくる」です。早く春になって、ローカルの野菜が食べたい!

(オリジナル英文2008年1月5日付け)
Ku Cake

Toshikoshi Soba - The End Of Year Meal


もう大分前から、”年越し蕎麦”が我が家での大晦日の夕食と決まっています。私は怠慢でおせち料理までは手が回らないので、これぐらいはせめて作りたい。来る年の健康と長寿を祈ってお蕎麦をすすります。

お蕎麦は、昔から私の大好物でした。麺類のなかでも、特にあの独特なナッツに似た風味と爽やかさを残す口あたりが好きなのです。いなかが手打ち蕎麦で知ら れる出雲地方にあった、と言うのも好きになった一因かもしれません。夏休みに訪ねると、祖母がいつもその日にできた手打ち蕎麦を沢山用意して待っててくれまし た。食べ方は至って簡単。蕎麦,つゆ、その上に山盛りの細かく切った海苔。とにかくおいしくて、何杯もおかわり。一生これだけ食べててもいい、なんて思っ ていたものです。今は残念ながらあまり手打ちのお蕎麦を食べる機会もなく、パックに入った乾燥の麺を使わざるをえません。それでも熱いお蕎麦をすすってい ると、想い出だけは変わらずに浮かんできてくれます。

年が明けました。今年も、おいしくなりますように。

(オリジナル英文2008年1月2日付け)
Ku Cake

Show and Tell! Part 4


普段はあまりデコレーションに凝らないのですが、ホリデーならばちょっとお洒落しましょ。チョコレートのカップケーキを、雪景色になぞらえてバタークリームで飾ってみました。どちらかと言えば子供向けかな。おとなの味がお好みなら、ガナッシュが良いと思います。

これでやっと全部の味見が終わって、いまだにシュガーラッシュの興奮状態です。

これら皆様のお口にも合いますように。あったかくしてお過ごしください。

(オリジナル英文2007年12月6日付け)
Ku Cake

Show and Tell! Part 3



あぁ、ブラウニー! このカルアブラウニー(写真左)は、とにかくデカダンス。コーヒーの風味が下地となって、ふんわりとしたケーキと濃厚なファッジの合間のような口当たりがおいしい。それを楽しむため、ナッツは入れませんでした。

右の写真は、ジャンブル。アイスボックスクッキーとも呼ばれるもので、子供時代を思い出して作りました。ホリデーの季節にいろいろな味の攻撃に疲れてしまったら、是非これを。素朴で懐かしくて、ほっとします。このレシピは、母親から譲ってもらった古いお菓子の本、私達は「青い本」と呼んでいましたが、それから作りました。覚えてたのと同じ味がした。

(オリジナル英文2007年12月6日付け)
Ku Cake

Show and Tell! Part 2


お気に入りのクッキーたちです。長年ずっと焼いてきて、沢山の友達や同僚たちに味わってもらった保証付きです。

一番右にあるのが、チョコレート&ピーカンクッキー。もしこの先クッキーは一種類だけしか作っちゃいけない、と言われたらば、迷う事なくこれを選びます。元々は、Toll Houseのチョコチップに付いてくるレシピから始まったのですが、少しずつ自分の好みに変えていって、今のレシピができあがりました。

真ん中は、Mexican Wedding Cake, またはRussian Tea Cookieと呼ばれるクッキーです。材料は小麦粉、バター、砂糖に、細かく刻んだピーカンです。でも出来上がったクッキーは、そんなシンプルな材料からできたとは思えないほど。もしかしたら、プロセッサーを使わずに包丁でひたすら刻んだピーカンがその秘訣なのかもしれません。バターの風味と、かすかなシナモンの香りがアクセントのクッキーです。

左にあるのは、ホリデースペシャルで焼いた、クランベリー&ジンジャークッキー。少しケーキっぽい口当たりで、季節のクランベリーの酸っぱさとショウガのぴりっとした後味がなかなか爽やか。

(オリジナル英文2007年12月6日付け)
Ku Cake

Show and Tell


先週は、ずっと忙しかった。味見と写真用のパイやクッキーを焼いていたのです。Thanksgivingもとうに過ぎ去り、カレンダーは12月にはいってしまいました。年の瀬のホリデーに向かって、準備態勢です。

最初に、まず、新たなパイのお知らせ。これは、シンプルで私の大好きな梨のタルトです。シナモンシュガーを振りかけてじっくりと時間をかけて焼かれた薄切りの梨たちが、口のなかでとろけます。ちょっと生クリームをかけてみて食べるのが、私は好き。(ホィップするのが面倒なので...)

(オリジナル英文2007年12月6日付け)
Ku Cake

Greenmarket in winter


Thanksgivingのお休みが過ぎると、さすがのユニオンスクウェアーでの市場もガランとしてきます。何軒かの農家の人たちは、そろそろ終わりに近づいた冬の緑野菜(ブロッコリー、芽キャベツ、ケールやマスタードグリーン、からし菜とでも言うのかしら?)をまだ持ってきてくれていますが、やはり全体的なトーンは、土の色。そんな景色を見ていると、トマトやレタスが年中買えるスーパーのなかった時代には、冬と言えばこんな感じだったのだろうな、なんて想像を巡らしたりしています。

家の食卓も、冬の間は緑が少なくなってちょっと寂しい。でも今だから食べられる野菜たちをエンジョイしながら、春の訪れを告げてくれるrampsを夢見ていましょう。

(オリジナル英文2007年11月26日付け)
Ku Cake

After the frenzy


毎日一切れづつ食べていたアップルパイが、なくなりました。丸一週間かかった、でも8切れ取れるのに何故7日間? それは、初日にあんまりおいしくて、つい2切れ食べてしまったから...満足の極み。

結局パイを9つと、10ダースのタルトレットを焼いた事になります。土曜日から水曜日の朝(Thanksgiving Dayの前日)まで、オーブンはフル回転。それに材料の買い出しと焼くまでの準備も加わり,配達が終わったのは水曜日の遅い午後となりました。パイを試してくださった皆様、どうもありがとうございました。気に入ってくだされば幸いです。私は、作っている間ひとつひとつの過程がとても楽しめました。パイ皮をのばしている時,りんごを刻んでいる時、それに出来上がり間近のどきどきする瞬間、とにかく手間がかかりましたが、オーブンから出てくる嬉しそうに焼け上がったパイやタルトを見ていると、疲れも眠気も吹っ飛んでしまいます。

今日は、私もオーブンもお休み。明日からは、12月には何を焼こうか、またプランを練りましょう。

どうか、良いThanksgiving Dayでありますように。

(オリジナル英文2007年11月22日付け)
Ku Cake

Let the baking begin!


ようやく、パンプキンタルトレットの写真が撮れました。ちっちゃいけれども、口に入れれば幸せな気分になるのは請け合いです。ちょっとお茶にいましょうか、焼くのに忙しくなる前に。

(オリジナル英文2007年11月16日付け)

Ku Cake

Monday, January 7, 2008

The Season of Pies











風が冷たくなってくると、パイが焼きたくなりますね。今年のThanksgivingホリデーは、定番三種類、アップルパイ、パンプキンパイ、それからピーカンのタルトを焼きます。

深いダブルクラストのアップルパイは、グラニースミス、ノーザンスパイ、それにコートランドりんごの組み合わせで、甘酸っぱさとやわらかさが程よく仕上がりました。

パンプキンパイ抜きのThanksgivingなんて、想像できます? カボチャの風味とクローヴのほのかな香りがとろけるようで,我ながら、おいしい。

でも、何と言っても極めつけはピーカンタルト。つまみやすいように、二口サイズのタルトレット にしました。小さいながらも味は100%、バターたっぷりのパイ皮、歯ごたえのあるピーカン,そしてべと付かず甘過ぎずの中味と全部そろっています。一日 中ぽいぽい口に放り込めそうで、くわばら、くわばら。

これからもどんどん写真を追加してきますので、お楽しみに。

(オリジナル英文2007年11月11日付け)
Ku Cake